きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

大きくそびえる桜

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桜咲く季節に集う牝馬17頭。2017年の3歳クラシック戦線がいよいよ幕を開けます。今週は牝馬クラシック第一弾。まずは桜花賞で同期の乙女たちが火花を散らします。
それにしても今年の桜花賞は二重丸が集中しました。現役時代GI・10勝の無敗馬フランケルに母はGI・6勝のスタセリタ。16冠ベビーのソウルスターリングが今年の桜花賞の話題を集めています。

ソウルスターリングはデビュー戦から非凡な能力を発揮し、牡馬相手に新馬戦、アイビーステークスと連勝。阪神ジュベナイルフィリーズでは好位追走からあっさりと抜け出し2歳牝馬の頂点に立つと、今年初戦のチューリップ賞ではゆとりある走りで4連勝を決めました。無敗で本番に乗り込んできたその様は、ブエナビスタにアパパネ、ジェンティルドンナ、ハープスター、ジュエラーらこれまで桜の舞台で花を舞わせたどの風とも違い、欧州の新しい風の香りを感じさせます。
藤澤和雄調教師に黄色と黒の勝負服で桜花賞といえば、2004年のダンスインザムードを思い出します。無敗で桜の舞台に立ち優勝。メジロラモーヌ以来、18年ぶりに関東馬の勝利ともなりました。

大きくそびえる一本の桜。まさに今年の桜花賞はソウルスターリングに人気が集中することでしょう。されど天女と称されたルージュバックが蘇りし魔の桜花賞ペースに乱され、2008年には700万馬券が飛び出した舞台でもあります。何が起こるかわからないのも競馬。ソウルスターリングは非凡な華を舞わせることができるでしょうか。

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