きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

元祖・怪物

4月21日は加藤敬二調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

本日4月21日は、エイシンプレストンが日本調教馬として初めてクイーンエリザベスカップを制し、世界に向けて、“日本調教馬、ここに在り”を示した日(2002年)。明日22日は、第1回ジョッキーマスターズが開催された日(2007年)であり、明後日23日は、“元祖・怪物”顕彰馬タケシバオーの生誕記念日(1965年)です。

アサカオ、マーチスと共に3強と呼ばれたタケシバオーですが、3歳時は、皐月賞2着、日本ダービー3着とあと一歩が届かず、無念の涙を流しました。快進撃がスタートしたのは、5歳となった1969年……アポロ11号の打ち上げに成功し、人類が月面に第一歩をしるしたあの年です。

ダート2100mの東京新聞盃をレコードタイムで快勝すると、続く斤量60kgを背負ったダート1700mのオープンでもレコード勝ち。さらに、62kgを背負った芝2400mの京都記念、芝1600mのオープンを制覇。芝3200mの天皇賞・春に駒を進めると、モーレツな瞬発力で優勝をもぎ取りました。
ここまでで5連勝。さらに怪物の進撃は続きます。
65kgを背負った芝1800mのジュライステークス、ダート2100mの毎日王冠を制し、史上初となる獲得賞金1億円を突破。アメリカ遠征への壮行戦となった英国フェア開催記念(スプリンターズステークス)では、芝1200mでまたしてもレコード勝ちするという凄まじいまでの走りを見せてくれました。

真に強い馬とは、一体どんな馬なのか!?
ホースマンにとっては永遠の問いかけですが、人の数だけあるだろう答えの中で、そのひとつがここにあるような気がします。1992年12月12日心不全のため泉下の客となった初代怪物・タケシバオー。その走りはまるで重戦車のようで、見る者の心を震わせたといいます。

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