きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

躍動する4歳世代

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日曜中京競馬場では春のG1シリーズ到来を告げる、高松宮記念が行われました。
電撃戦、いまだ混沌と。昨年秋の短距離王レッドファルクスが3.6倍で1番人気の座を得たものの、レッツゴードンキにメラグラーナ、セイウンコウセイ、シュウジ、ソルヴェイグと6頭が単勝ひと桁台で横並び。さらに降り続く雨で馬場はやや重状態と、どの馬にもチャンスありの下克上時代の彷彿させるレースとなりました。

そんな中で勝利を手にしたのは5番人気のセイウンコウセイでした。道中4番手追走から早めに抜け出し、そのまま押し切っての勝利でした。後方から進み、馬場最内を突いたレッツゴードンキが1馬身1/4差で2着、昨年秋の電撃王レッドファルクスは3着の結果でした。セイウンコウセイは前走シルクロードステークス2着からの参戦で、重賞初タイトルがG1となりました。

セイウンコウセイは今年4最の牡馬で父アドマイヤムーン、母父カポーティ、母オブザーヴァントの血統です。アドマイヤムーン産駒といえば、短距離路線でロードカナロアと競ったハクサンムーンがいます。ハクサンムーンは短距離路線でついぞG1を手にできず引退となりました。アドマイヤムーン産駒にとりセイウンコウセイが初の産駒G1制覇となりました。週末ドバイでは4歳牝馬のヴィブロスがドバイターフを勝ち、土曜中山競馬場で行われた日経賞では、シャケトラ、ミライヘノツバサの4歳馬ワン・ツー。掲示板に3頭の4歳馬が入りました。G1もフェブラリーステークスのゴールドドリームにつづいて4歳馬の連勝です。

最強世代の呼び名が高い4歳馬が、今年さらに躍動していく予感が高まってきました。

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