きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

主役を待ち望む季節

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土曜阪神競馬場では3歳牝馬重賞のチューリップ賞が行われ、2歳女王ソウルスターリングが登場。阪神ジュベナイルフィリーズ2着のリスグラシューも揃い踏みし、ソウルスターリング単勝1.5倍、リスグラシュー単勝2.7倍でのレースとなりました。
勝ったのは2歳女王のソウルスターリングでした。道中は5番手追走し、最後の直線ではまるで宙を舞うかのような伸び脚での圧勝劇でした。2着には2馬身離れてミスパンテールが入り、リスグラシューは3着の結果でした。

ソウルスターリングは父フランケル、母スタセリタ、母父モンズンの血統で、重賞2勝目。無傷の4連勝で桜花賞への優先出走権を手にしました。それにしても強いのひと言で、自由奔放な舞にただ見とれるばかりの内容でした。今年の3歳クラシック戦線は、牝馬を超越してソウルスターリングが中心となって動いているようにも感じさせられました。桜の向こうにはオークスではなくダービー、そんな軌跡も見えてきています。

主役が定まった牝馬路線とは異なり、混戦模様が3歳牡馬戦線です。日曜中山競馬場で行われる弥生賞のオッズも、ダイワキャグニー、カデナ、コマノインパルス、グローブシアター、サトノマックスが単勝4〜6倍前後で横並び。どの馬も主役候補になるチャンスがある状況です。3月は3歳クラシック戦線にとり主役を待ち望む季節。混沌とした状況を打破する新たなヒーローの誕生に期待しましょう。

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