きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今年の有馬記念は盛り上がりそうですね。ブエナビスタのラストランもそうですが、1頭1頭、15頭全部にドラマがあります。

ヴィクトワールピサはドバイで世界チャンピオンに輝きました。でも年度代表馬となると年間通じてファンを喜ばせた、この点で少し物足りないものがあります。

前例という点では99年のエルコンドルパサーでしょうか。しかし彼は早々と渡仏し、5月のG1イスパーン賞2着からG1サンクルー大賞、G2フォア賞と連勝して、凱旋門賞2着と文句のない実績を残しています。

この年度代表馬決定に残念な思いをした馬もいます。春秋の天皇賞、ジャパンCを制したスペシャルウィーク、前年の有馬記念、この年の宝塚記念を連勝中のグラスワンダー、この両頭が有馬で激突、雌雄を決することになります。結果はご存じのようにワンダーがハナ差だけしのいでグランプリ3連覇を飾っています。でもワンダーもウィークも年度代表馬にはなれませんでした。4歳3強が猛威をふるったこの年に今年は似ているのかも?

春シーズンだけの活躍で年度代表馬になったのは、75年のカブラヤオーですが、それでも彼は二冠を含めて6戦6勝と素晴らしい成績を残しています。その中には伝説の名牝テスコガビーとの直接対決もあり、長く記憶に残るプレゼントをファンにくれました。

さて、ヴィクトワールピサですが有馬制覇が条件?これはブエナビスタの2年連続も同じことでしょう。オルフェーヴルも勝たなければ三冠の価値が疑われる?どうやら意地と誇りをかけた大変なレースになりそうです。

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