きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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昨年まで短距離界を牽引してきたロードカナロアが引退し、今年の高松宮記念はどうなるのかとレースを見ていましたが、逃げた人気薄のエーシントップが直線50mまで先頭を駆け抜け見せ場をつくったこともあり、最後まで目が離せないスリリングなレース展開となりました。

空位の座を仕留めたのは4歳馬コパノリチャードでした。ドクター・コパこと小林祥晃さんの愛馬です。今年のフェブラリーステークスをコパノリッキーで制覇してますから、これで中央G1は2連勝です。

コパノリチャードはダイワメジャーの産駒で、前走の阪急杯を勝って挑んだ初の短距離レースでした。そのときにつけた着差が2着に4馬身で、今回の高松宮記念では2着スノードラゴンに3馬身差をつけての完勝ですから、今後の短距離路線を引っ張っていく力強い勝利だったと言えるでしょう。

ドクターコパさんの愛馬で短距離馬といえば、ダートでは先日引退したラブミーチャンで芝ではコパノフウジンを思い出します。コパノフウジンはヘネシー産駒で、オーシャンステークスやクリスタルC、シルクロードSなどで2着し、高松宮記念にも出走しています。そのときはオレハマッテルゼの15着でした。そのコパノフウジンの母ウェディングベリーの半姉がコパノリチャードの祖母ビッグラブリーになり、母ヒガシリンクスからコパノリチャードへと血を受け継いで今回の戴冠となりました。気が早いですが、今年のスプリンターズステークスは新潟での開催です。春秋連覇を果たせば、その座は不動のものとなるでしょう。短距離路線の楽しみが広がりました。

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