きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

その先にケンタッキーダービー

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今週末は長距離重賞のダイヤモンドステークスに、牝馬重賞の京都牝馬ステークス、古馬中距離戦線を占う小倉大賞典、そして今年最初のG1フェブラリーステークスと豪華な重賞ウィークとなっています。日曜東京競馬場ではフェブラリーステークスが行われますが、同じ日の9Rでは3歳ダートオープンのヒヤシンスステークスが行われ、フェブラリーステークスに匹敵するほどの注目が集まっています。

JRAは昨年ケンタッキーダービーを主催するチャーチルダウンズ社と提携。日本馬を対象としたケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズ「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」を創設し今年からスタートしています。対象レースはカトレア賞とヒヤシンスステークスで、合計ポイント最上位の馬が今年5月6日に行われるケンタッキーダービーへの出走権を手にします。

昨年行われた対象レースのカトレア賞ではモンサンレガーメが優勝。ポイントトップのモンサンレガーメ以上に視線を集めているのが、「10年に1度の怪物」と称されているエピカリスの出走です。エピカリスは昨年8月にデビュー。2着に6馬身差をつけて圧勝し、2戦目のプラタナス賞では2着に7馬身差。地方交流重賞の北海道2歳優駿では直線ぶっち切りの大差勝ちと、フェブラリーステークスに出走してほしいの声もうなずけるほどの走りを見せた馬です。そのエピカリスがヒヤシンスステークスを勝てば50ポイント獲得でモンサンレガーメの40ポイントを逆転。ケンタッキーダービーへの切符を手にするわけですが、しかしモンサンレガーメが2着に入れば20ポイント獲得で60ポイント。つまりエピカリスがたとえ他馬を圧倒しても2着以下の結果次第では、モンサンレガーメへケンタッキーダービーへの出走権を譲ることになります。

さて結末はどうなることか? フェブラリーステークスと合わせて3歳ダート路線も激しいレースが繰り広げられそうです。

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