きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

年始の飛翔

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今年の中央競馬がスタートしました。年始に行われた中山金杯ではツクバアズマオー、京都金杯ではエアスピネルが勝ち、新たな一年の始まりとともに今年の飛躍を誓いました。

中山金杯を勝ったツクバアズマオーは道中後方3番手でレースを進め、直線では前を走るクラリティスカイとの叩き合いの末、3/4馬身前に出ての勝利でした。ツクバアズマオーは明け6歳の牡馬で、前走のディセンバーステークスにつづいて連勝。中山金杯が初の重賞勝利となりました。前走のディセンバーステークスでもそうでしたが、馬群の中をつくよりも外を回った方がのびのびと走るようです。一昨年、中山金杯を勝ったラブリーデイではその後飛躍を遂げてG1制覇しています。ツクバアズマオーは重賞初勝利とはいえ、昨年は函館記念にオールカマーといずれも3着に入り力があるところを見せています。今年さらに飛躍するか楽しみです。

京都金杯では明け4歳のエアスピネルが人気に応えての勝利でした。道中は中団より前を追走し、最後は同世代のブラックスピネルとの接戦の末、ハナ差振り切っての勝利でした。エアスピネルへは、昨年クラシック時からマイル路線を待望する声も多く聞かれてました。今回の勝利はその声にも応えた結果となりました。
それにしても京都金杯の結果で驚いたのは明け4歳馬の走りでした。3着にこそ8歳馬のフィエロが入りマイルG1・2着馬の意地をみせたものの、アストラエンブレムにマイネルハニー、ダンツプリウスと4歳馬が上位を占拠。昨年有馬記念を制覇したサトノダイヤモンドを筆頭に、最強世代の強烈な蹄音が今年の中央競馬を飲み込んでしまいそうな、そんな印象を強く受ける結果でした。

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