きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

12年前の酉年は……

ようこそいらっしゃいませ。

東西の金杯で幕を開けた2017年……今年の干支は丁酉(ひのと とり)です。
思い起こすと、12年前の酉年・2005年は、日本国際展覧会(愛知万博)「愛・地球博」で日本中が沸き返り、7月には日本人飛行士・野口聡一さんが搭乗したスペースシャトル「ディカバリー」の打ち上げに成功。2012年に開催されるオリンピックがロンドンに決定した年でもありました。

競馬界に目を転じると、牡馬はシンボリルドルフ以来史上2頭目となる、無敗でのクラシック三冠を達成したディープインパクトの活躍が際立ち、牝馬は、桜花賞・NHKマイルカップの二冠を達成したラインクラフト。日米のオークスを制したシーザリオ。牝馬として39年ぶりに宝塚記念を制したスイープトウショウなど個性豊かな女の子たちの活躍が目立ちました。

そんな中、きらりと光りを放ったのが、今も語り継がれるあのシーン……天皇皇后両陛下の行幸啓を賜り、戦後初の天覧競馬となった天皇賞(秋)を制した牝馬ヘヴンリーロマンスの走りと、ヘルメットを脱ぎ、馬上から一礼した松永幹夫騎手(現調教師)の姿です。それはまるで、映画の1シーンを見るような美しい光景でした。

まだあります。
本仮屋ユイカさん演じるヒロインと一頭の馬との運命的な出逢いからはじまり、大好きな馬を育てることで笑顔の花を咲かせた、NHK朝の連続テレビ小説「ファイト」の話題で馬主席も盛り上がり、北海道静内農業高等学校が生産したユメロマンの勝利に、歓びが爆発しました。

あれから12年……。
今年はどんなドラマが生まれるのでしょうか!?
胸の高鳴りがやみません。

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