きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

牝馬、フランケル時代に待った!

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日曜阪神競馬場では朝日杯フューチュリティステークスが行われました。昨年の同レースはリオンディーズとエアスピネルの牡馬一騎打ちに湧いたレースでしたが、今年は一転。ファンタジーステークスを圧勝し2戦2勝で乗り込んできたフランケル産駒の牝馬ミスエルテが1番人気となり、36年ぶり牝馬Vなるか、フランケル産駒の時代到来か、が話題の中心となってのレースとなりました。

その流れに待ったをかけたのが、6番人気のサトノアレスでした。道中は後方を追走。4コーナーで外を回って追い上げ、直線外から一気の末脚で先頭に立っての勝利でした。1000mの通過が1分0秒6で、先週の阪神ジュベナイルフィリーズ1000m通過58秒8と比較してもスローペースでゆったりと流れる中を馬群でじっと待機し、溜めを活かして直線での末脚は実に見事でした。サトノアレスは父ディープインパクト、母父デインヒル、母サトノアマゾネスの血統です。レース前の牝馬へと向かう時代の空気だけでなく、フランケル産駒の時代にもサトノアレスは待ったをかけた結果となりました。

1番人気に支持されたミスエルテは中団追走から直線追い込むも、ファンタジーステークスでみせたような破壊力ある末脚までにはいかず4着でした。レース前からの高いテンションに、時計のかかる馬場よりもスピードを活かせる馬場向きとのレース後の川田騎手コメントが聞かれます。無双とまで思われていたフランケル産駒ですが、距離も含めて自在性ではディープインパクトの血の方がまだ有利ということでしょうか。いずれにしてもまだ今年の2歳戦線は始まったばかり。有馬記念と同日にはホープフルステークスも控えます。来年のクラシックでどんな時代をつくるのか見届けたいと思います。

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