きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2014.5.7

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ロックオブジブラルタルという馬は父が大種牡馬デインヒル、馬主が競馬界に君臨するクールモアの総帥ジョン・マグナー氏、サッカープレミアリーグ・マンチェスターユナイテッドの名物監督アレックス・ファーガソン氏の共同所有という話題性、しかも名門エイダン・オブライエン厩舎所属ということでデビュー前から大変な評判になっていました。実際にG1レース7連勝と当時の世界記録を樹立しています。フランケル以前では今世紀最強のマイラーと言えるでしょう。

父デインヒルの急死で大きな期待とともにスタッド入り、今週のNHKマイルで不動の本命に推されそうなミッキーアイルの母スターアイルは待望の初年度産駒の1頭でした。スターアイルはデインヒル系らしいパワータイプのスピード馬でダート1000mを2勝して、繁殖に上がります。筋肉量豊富なグラマラスな馬体を見込まれ、小柄に出がちなディープインパクトを交配されて生まれたのが、ミッキーアイル、狙い通りに470キロ台の体形に恵まれました。

デインヒル系は日本では成功しないジンクスがあります。決定づけたのはロックオブジブラルタル自身でした。2007年にはシャトル種牡馬として来日した彼は、147頭に種付け、94頭が誕生、出走84頭中47頭が勝ち上がり、というのが彼の日本における種牡馬ライフのすべてでした。産駒の出世頭はニュージーランドTを勝ったエイシンオスマン、人気薄でグランプリボスやリアルインパクトを撃沈しています。期待の大きさの割りにはイマイチな結果でした。しかしこの世代は現6歳、繁殖としてはこれからの年齢です。ミッキーアイルの大成功が日本におけるデインヒル系の大復活の先駆けであることを願いましょうか。