きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

電光石火、豪脚炸裂

ようこそいらっしゃいませ。

日曜中京競馬場ではダートG1のチャンピオンズカップが行われました。今年2月のフェブラリーステークス時とは勢力図が一変。ダート転向から無敗街道を歩んできたアウォーディーが単勝2.2倍で支持され、新ダート王者の誕生を期待されてのレースとなりました。
その期待を打ち破ったのが6番人気のサウンドトゥルーでした。それにしてもサウンドトゥルーの直線での豪脚にはただただ驚くばかりでした。後方からの直線一気といえばノンコノユメの持ち味でしたが、そのお株を奪う見事な差し切り勝ちでした。

道中はモンドクラッセが逃げてペースをつくり、アスカノロマンにコパノリッキーがつづいて展開。サウンドトゥルーは後方から2、3番手での位置取りでした。1000mの通過は1分0秒6。残り600mを切ったあたりで隊列が慌ただしく動き出し、直線で逃げ粘るモンドクラッセ、アスカノロマンをアウォーディーが残り100m付近で捉えこのままゴールかと思われていたところに飛び込んできたのがサウンドトゥルーでした。まさに電光石火。スローのリプレイを見てようやくその位置取りと豪脚を確認できたほどの、最後の逆転劇でした。

サウンドトゥルーは昨年チャンピオンズカップで3着しその後、東京大賞典を制覇。川崎記念や帝王賞、JBCクラシックではホッコータルマエ、コパノリッキー、アウォーディーらと渡り合っていました。今回の勝利でサウンドトゥルーの実力が周知され、ダート界は新たな群雄割拠時代を迎えそうな流れとなってきました。

明日から毎週火曜日のきょうの蹄音にて、4コマ漫画を掲載します。馬主が主人公となり馬主の心情を題材にした涙と笑いの人情ストーリーです。どうぞご期待ください。

×