きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

キタサン祭り、JCでも

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日曜東京競馬場ではジャパンカップが行われました。勝ったのは1番人気に支持されていた4歳馬キタサンブラックでした。1枠1番に入ったキタサンブラックは好スタートを決めてスタンド前から先手を奪い後ろ16頭を引き連れて1コーナーに入ると、1000m通過1分1秒7のゆったりとしたペースでスタミナを温存。最後の直線でも脚色はそのままに、坂を駆け上がりさらに後続との差を広げ、2着サウンズオブアースに2馬身半差をつけ、勝ちタイム2分25秒8で逃げ切りジャパンカップタイトルを手にしました。2着には5番人気のサウンズオブアース、3着には6番人気のシュヴァルグランが入り、2番人気のリアルスティールは5着、3番人気のゴールドアクターは4着、4番人気のディーマジェスティは13着の結果でした。また海外からの参戦馬はイキートスの7着が最高着順でした。

キタサンブラックは昨年の菊花賞、今年春の天皇賞(春)につづいて、これで3つ目のG1タイトルになります。レース後には今度は府中でオーナー北島三郎さんの「まつり」が響き渡りました。父ブラックタイドはご承知の通りデュープインパクトのひとつ上の全兄で、現役時代はデビュー戦を快勝。早くから期待を集め、暮れのラジオたんぱ杯2歳ステークスでは単勝1.4倍まで支持を集めた馬でした。クラシック戦線ではスプリングステークスを勝ち皐月賞では2番人気に支持されました。皐月賞後、屈腱炎を発症。長期離脱を余儀なくされます。復帰後、勝ち星をあげるまでにはいたらず引退。全弟デュープインパクトと同じ血を持ち、種牡馬入り。全弟の代替にみられながらもこうしてキタサンブラックという名馬を送り出しました。
次走はぜひ有馬記念でもと期待が高まります。

今年のジャパンカップは東京競馬場の入場人員は8万8865人で前年比86.3%と大きくダウンしたものの、売得金は206億5703万2300円で前年比108.1%と大幅アップとなりました。今週よりいよいよ暮れの開催がスタート。売上含め、有馬記念へと勢いがつながっていきます。

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