きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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良血に対して悪血があるかどうか知りませんが、アメリカで二冠を制しアファーム以来36年ぶりの三冠馬を目指すことになったカリフォルニアクロームは、良血のカテゴリーに分類できそうにもありません。あれだけ強かったのにアッサリ日本に売られてしまったサンデーサイレンス以来の非良血二冠馬かもしれません。

父ラッキープルピットはベルモントS馬A.P.インディの孫とはいえ競走成績はパッとせず、アンブライドルズソングの従兄弟という血統背景がなければ種牡馬にもなれなかった?向こうのサイヤーリストにはプライベートと記載されています。種付け料の設定ができないほどマイナーな存在なのでしょう。母父ノットフォーラヴはミスタープロスペクター産駒ですが、母、祖母とG1を勝っている牝系の良さだけが取り柄です。母に名牝ナンバードアカウント3×3の強いクロスがあり、交配相手を選ばざるを得ない難しさがあります。

しかしこうしたマイナー血統から二冠馬が出るあたり、競馬大国アメリカの懐の深さを感じさせたりします。たとえばディープインパクトのような大種牡馬がクラシックレースを勝ちまくるのも良いのですが、血の多様性という面ではマイナー種牡馬にも出番がある方が少なからず健全化もしれないと思ったりします。

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