きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

挑戦か凱旋か

ようこそいらっしゃいませ。

日曜東京競馬場では天皇賞(秋)が行われます。今年は15頭が出走。最強と称される3歳世代のエントリーはないものの、非常に話題集めるメンバー構成となりました。
JRAより発表された前日オッズでは、エイシンヒカリが単勝3.9倍で1番人気となりました。モーリスが4.1倍で2番人気、ルージュバックが5.5倍で3番人気、アンビシャスが6.4倍で4番人気とここまでが10倍を切るオッズで、ラブリーデイが10.2倍、リアルスティール11.5倍、ステファノスが13.2倍と以下つづきます。昨年の覇者ラブリーデイに2着のステファノス、ドバイターフ覇者リアルスティールはオッズ上ではひとつ落とし、上位人気は海外遠征帰りのエイシンヒカリに昨年の年度代表馬モーリス、重賞2連勝中の天才少女ルージュバック、未完の大器・アンビシャスで形成されています。

今年の天皇賞(秋)は、モーリスの参戦によって盾の舞台がまるでドリームレースのような夢舞台となりました。年内で引退のエイシンヒカリは天皇賞(秋)のあと香港カップを予定。同じく年内引退で国内最後の走りとなるモーリスもこのあとは香港マイルか香港カップに向かう予定で、マイルで頂点を極めたモーリスと世界一のランキングを手にしたエイシンヒカリの激突は国内では今回が最初で最後になります。

モーリスにとり今回が2度目の中距離挑戦となります。初挑戦となった札幌記念こそ雨降る馬場で逃げ馬にうまくペースを握られたものの、ヌーヴォレコルト、菊花賞2着のレインボーラインには先着しての2着を確保。プリンスオブウェールズステークスでは今年の凱旋門賞馬ファウンドと走り敗れたものの、重馬場での大敗。モーリス、エイシンヒカリ、ともに今回は力を出し切れる馬場での激突となることでしょう。

挑戦か凱旋か。
年内で現役を終える両馬の国内最後の走りと両馬の激突に胸が高鳴ります。

×