きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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安田記念のレース後の余韻がまだなお残っています。ぬかるんだ馬場で土が大きく跳ね上がり、まさに激闘でした。

木曜から降り続いた東京の雨は、週末になってもやむことなく振り続け、今年の安田記念は、不良馬場でのレースとなりました。勝ったのはジャスタウェイでした。直線残り100mで抜けだしたグランプリボスをゴール直前、土壇場でハナ差とらえての勝利でした。勝ちタイムが1分36秒8、上がりは37秒1。グランプリボスとは9センチ差の勝利でしたが、それ以上に、ジャスタウェイの王者の凄み、執念、威厳にあふれた走りに鳥肌が立ちました。

ジャスタウェイの安田記念でのレースぶりをみて、古いですが1989年のマイルチャンピオンシップを想い出しました。逃げるバンブーメモリーを内から土壇場でオグリキャップが差し切ったレースです。絶対に負けられないレースを気迫で勝利をつかみとった姿はまさに王者、最強馬にふさわしい佇まいでした。

それにしてもジャスタウェイは凄い馬に成長したものです。昨年のこの時期はまだゲートの出も悪く、なかなか勝ち切れずに伸びあぐねていた姿がまるで別馬のようです。

次走についてはまだ流動的のようですが、海外からのレースオファーも殺到していた中での安田記念出走でしたから、今回の勝利で注目もさらに一段と高まったことでしょう。その走りで、ぜひ世界を感嘆させてください。

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