きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

京都を染める若き乙女のレース

ようこそいらっしゃいませ。

今週より秋華賞、菊花賞、天皇賞(秋)、1週挟んでエリザベス女王杯、マイルチャンピオンシップ、ジャパンカップ、チャンピオンズカップ、阪神ジュベナイルフィリーズ、朝日杯フューチュリティステークス、そして有馬記念とG1がつづきます。また11月1日(火)にはメルボルンカップ、11月5日(土)にはブリーダーズカップフィリー&メアターフの海外馬券を発売。地方競馬も含めると競馬ファンにとり競馬の盛り上がりが加速する週がつづきます。

まずは3歳牝馬クラシック最終章の秋華賞がG1シリーズを華色を染めます。
初代に名を刻んだファビラスラフインから歴史を重ね今年で21回目のレースとなります。いまでこそ3歳牝馬クラシック最終章といえば秋華賞ですが、かつてエリザベス女王杯がその役割を担っていました。1996年にエリザベス女王杯を古馬牝馬に開放。エリザベス女王杯を古馬牝馬を含めた牝馬頂点を決めるレースに位置づけ、かわりに3歳牝馬クラシック戦線の最終章として誕生したのが秋華賞でした。
秋華賞誕生以前、古馬牝馬は常にG1戦線で牡馬と相まみえ、牡馬が中心となってレースが繰り広げられていました。しかし今は牝馬全盛時代。それだけに来年古馬牝馬戦線の中心となっていく3歳世代の走りにも注目が集まります。

さて今年の3歳牝馬クラシック戦線ですが、昨年暮れから春そして秋と主役が入れ替わり、勢力図に色をつければ彩りのあるクラシック戦線で展開してきました。されど2歳牝馬女王のメジャーエンブレムにオークス馬シンハライトからクラシック戦線から離脱。残る桜花賞馬ジュエラーが骨折から復活への歩を進める形となりました。ひと夏を越して大人びた牝馬が桜の女王に挑みます。混戦か1強か。京都を染める若き乙女のレースがいまから楽しみです。

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