きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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安田記念が終わり、中央競馬上半期のG1は残すは6月29日の宝塚記念となりました。

これまでのG1レースの売上を振り返ると、2月に行われたフェブラリーステークスが対前年比96.0%の売上減、高松宮記念も悪天候だったこともあり対前年比88.2%、当日の中京競馬場の入場人員も2万4882人で同70.3%と大きく割り込んだ結果からのスタートでした。

しかし、桜花賞の売上は前年比108・5%とプラスに転じ、皐月賞も対前年比107.8%、当日の中山競馬場の入場者数も前年比103.4%増加とプラスとなり、つづく天皇賞(春)も対前年比102.5%と売上増加、NHKマイルカップは入場者数こそ前年比76.4%と大きくダウンしたものの、売上は対前年比108.9%とアップし、ヴィクトリアマイルは売上、入場者数ともにプラス、オークスも売上は対前年比113.0%増、東京競馬場への入場者数も前年比115.8%の増加。ダービー、安田記念の売上は対前年比を下回ったものの、桜花賞からオークスまで6週連続G1の売上は対前年比でプラスの結果に終わりました。

JRAでは7日より馬券の控除率が変更されました。これまで一律75%だった払戻率は、新払戻率では単勝・複勝が80%、枠連・馬連・ワイドが77.5%、馬単・3連複が75%、3連単が72.5%、WIN5が70%となっています。払戻率が70%に下げられたWIN5は代わりに上限の金額が2億円から6億円に引き上げられました。

安田記念ではジャスタウェイを軸にするファンが多かったこともあり、払戻率が下がった3連単のシェアが逆に上回りました。今回の変更が馬券の売上にどう影響するかは、もう少し状況を見る必要がありそうです。

オルフェーブル、ロードカナロアと両頭が引退した中で、半数以上のG1が前年比でプラスとなっています。払戻率の変更もさることながら、競馬の売り上げ増加につながるヒントがこの結果の中になにかあるようにも思います。

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