きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

刻まれる2回目の歴史

ようこそいらっしゃいませ。

今週から舞台は東京競馬場、京都競馬場へと移り、秋競馬はG1シリーズへと向かっていきます。今週は、土・日・月(祝)の3日開催です。土曜には東京でサウジアラビアロイヤルカップ、日曜は東京で毎日王冠、月曜に京都で京都大賞典、地方の盛岡競馬場ではJpnⅠのマイルチャンピオンシップ南部杯が組まれています。

3連続開催のスタートを切るのは2歳重賞のサウジアラビアロイヤルカップです。もともと「いちょうステークス」名で行われていた2歳(当時3歳)のオープン競走でした。2014年に2歳馬のローテーション整備により重賞に格上げ。昨年、日本とサウジアラビア王国の外交関係樹立60周年を記念し、レース名が「サウジアラビアロイヤルカップ」に改称されました。サウジアラビアロイヤルカップは幾度か富士ステークスに名称を冠して施行して行われましたから、サウジアラビアロイヤルカップというと富士ステークスを連想するファンもいるのではないでしょうか。

2歳馬のローテーションは、阪神競馬場に移された朝日杯フューチュリティステークスへと向かうマイル路線に、暮れの中山競馬場で行われる距離2000mのホープフルステークスへと向かう中距離戦線と整備され、サウジアラビアロイヤルカップは今年でまだ2回目の重賞レースですが、今後の路線を占う重要な位置づけとなっていくことでしょう。いちょうステークス時代には、NHKマイルカップ優勝馬クラリティスカイに皐月賞馬イスラボニータがこの舞台で将来の活躍を予見する走りを見せています。
今年もぜひ暮れの2歳戦線への楽しみが広がるレースを期待します。

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