きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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日曜阪神競馬場で行われたマーメイドステークスは、1番人気のディアデラマドレが直線で前をいくコスモバルバラを交わして優勝し、重賞初制覇となりました。前走の1600万下条件ではアタマ差の2着で、今回は格上挑戦での勝利となりました。

ディアデラマドレは父キングカメハメハで母はディアデラノビアの血統になります。母ディアデラノビアは現役時代は重賞を3勝あげ、G1はオークスにヴィクトリアマイル、エリザベス女王杯といずれも3着で戴冠まであと一歩の走りを見せた馬でした。シーザリオ、エアメサイア、ラインクラフトらと同世代になります。

ディアデラノビアで想い出すのが3歳春のフローラステークスです。デビューから2戦目の白梅賞ではのちのG1馬エアメサイアに2馬身差をつけ完勝するも、チューリップ賞、フィリーズレビューと2度の桜花賞出走権利取りに失敗。桜花賞出走を断念して、オークスを目指して出走したのがフローラステークスでした。

フローラステークスでは最後の直線でなたのような切れ味で大外から末脚を披露しオークスへの出走権を手にしたのですが、後方からのレースで、最後はクビ差だったこともあり、G1出走への執念を強く印象づけられたレースでした。

その血を受け継いだディアデラマドレの今後の成長にぜひ注目してみたいと思います。

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