きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

グランプリ馬の意地

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先週日曜中山競馬場でオールカマーが行われました。昨年の有馬記念馬ゴールドアクターに春のグランプリホース・マリアライトの2頭が出走。ゴールドアクターが単勝2.0倍、マリアライトが単勝2.9倍とこの2頭の対決に注目が集まったレースとなりました。

勝ったのは1番人気のゴールドアクターでした。
道中はエーシンマックスが逃げて縦長の展開となり、ゴールドアクターは離れての中団、その後ろにマリアライトがつけて展開。残り600mを切ったあたりで徐々に進出し、直線ではサトノノブレスとの競り合いの末、クビ差抑えての勝利となりました。ゴールドアクターは今年春の日経賞以来となる4つ目の重賞勝利となり、マリアライトは直線外から追い込むも届かず5着の結果でした。ゴールドアクターは天皇賞(春)から5ヵ月ぶりのレースでしたが、終始落ち着いたレース運びでサトノノブレスが並びかけてきたときもさらにひと伸びし、完勝といった内容でした。

ゴールドアクターは昨年暮れの有馬記念で8番人気の評価を覆して古馬頂点に立ち、この春も日経賞から始動し、古馬戦線の主役として期待を集めていました。しかしその天皇賞(春)ではイレ込みが目立ち12着に大敗。その後休養にあて、じっくりと調整され、今回の復活へとつなげました。

2着にはサトノノブレスが入りました。サトノノブレスは3歳時に菊花賞でエピファネイアの2着となり、古馬となってからも日経新春杯に小倉記念、中日新聞杯、鳴尾記念と4つの重賞タイトルを手にしながらもG1タイトルまでにはもうひとつのレースがつづいていました。今回グランプリホース相手に競り合い成長を見せたことで、大仕事への期待も高まりました。この秋のG1戦線に向けて収穫多きオールカマーだったように思います。

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