きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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先週行われた2歳新馬戦ではスニッツェル産駒が2頭勝ちあがりました。牝馬のテイケイラピッドと同じく牝馬のレオパルディナです。

スニッツェルはオーストラリア産の馬で、現役時代は15戦7勝。芝1100mのMRCオークリープレートや、芝1000mのAJCチャレンジSなど豪州スプリント界のトップホースとして活躍した馬でした。オークリープレートでは、日本でスプリンターズステークスを勝ったテイクオーバーターゲットを退けG1馬になっています。

引退後、スニッツェルは2006年にオーストラリアで種牡馬となり、シャトル馬として翌年に日本でも種牡馬となっています。日本での産駒勝ち名乗り第1号は牝馬ルリニガナで、ルリニガナは函館2歳ステークスで3着に入る走りを見せています。そのルリニガナは今年1月まで走り続け、28戦4勝。オープン入りまではあと一歩のところまでで、引退しています。

スニッツェルはデインヒル系の種牡馬で、先週新馬戦を勝ったテイケイラピッド、レオパルディナといずれも母系も含めてサンデーサイレンスの血が入っておりません。ルリニガナも母系は母父キングマンボでミスプロ系の血統でした。

いまや日本馬はサンデーなしには重賞勝利は難しくなっています。その中で先週はテイケイラピッド、レオパルディナに加え、父キングヘイロー×母父メジロライアンの牝馬スルターナに父ヨハネスブルグ×母父サクラバクシンオー、母は重賞5勝のシーイズトウショウの良血馬トウショウピストと、いずれもサンデーの血が入っていない馬4頭が勝ちあがりました。サンデーの血にどこまで対抗できるのか、そんな血のドラマを彼ら、彼女らの走りについ見てしまいたくなります。

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