きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

エアメサイア最後の仔デビュー

ようこそいらっしゃいませ。

グランプリホース対決に3歳サトノダイヤモンドの登場と強者の登場に湧き上がる週末を迎えました。そんな中、日曜阪神の新馬戦でエアスピネルの全弟エアウィンザーがデビュー。こちらも注目を集めます。
エアウィンザーは父キングカメハメハ、母父サンデーサイレンス、母エアメサイアの血統になります。エアメサイアは2004年にデビューした馬で、現役時代に無冠に終わったエアデジャヴーの仔として、早くからその才能に期待を集めた馬でした。母の夢達成を目指して出走した桜花賞ではラインクラフト、シーザリオの両馬に主役を奪われ、オークスではゴール手前で才女シーザリオの強襲に2着に終わり、迎えた秋に春の主役の1頭ラインクラフトを撃破し念願の栄冠を手にしました。

エアメサイアは引退して繁殖入り後、5頭の馬を産み事故により若くしてこの世を去ります。昨年デビューした仔エアスピネルは、強き3歳を牽引する一頭として活躍。そのエアスピネルと同じ血を持つエアウィンザーは、母エアメサイアの最後に産んだ仔になります。同じ日の神戸新聞杯には全兄のエアスピネルも出走します。エアスピネルは、母エアメサイアや母の母エアデジャヴーの血だけでなくまるでドラマをも受け継いだかのように、G1タイトルを目の前にその上をゆく秀才が現れ戴冠を阻まれてきています。エアウィンザーはどんなドラマを歩むのでしょうか?

×