きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

雄大馬体を軽快に揺らして

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先週日曜新潟競馬場ではサマー2000シリーズ最終戦の新潟記念が行われました。勝ったのは2番人気のアデイインザライフでした。
レースはメイショウナルトがスタートから後続を大きく引き離して逃げて、勝ったアデイインザライフは後方から2番手を追走。1番人気のアルバートドックを後ろから見るようにして追いかけ、直線で大外外ラチいっぱいに持ち出し、上がり32秒7の末脚を披露しての勝利でした。2着にはアルバートドックが3/4馬身差で入り、3着ロンギングダンサー、4着ベルーフ、5着ルミナスウォリアーで、3/4馬身、1/2馬身、ハナ、クビ差の結果でした。アデイインザライフに鞍上していた横山典弘騎手は、新潟重賞初制覇。JRA史上4人目の全10場重賞制覇達成となりました。

アデイインザライフは父ディープインパクト、母父サクラバクシンオー、母ラッシュライフの血統で今年5歳の牡馬になります。3歳時には京成杯、弥生賞とつづけて3着に入るもクラシック戦線では皐月賞16着に留まりました。その後、休養をしっかりとはさみながらじっくりと調整され、今年に入り条件戦を連勝。久々の重賞挑戦ながらも3連勝で初の重賞制覇となりました。アデイインザライフの戦歴を振り返ると、皐月賞後に条件戦を走り4ヵ月の休養。2走して3ヵ月休養。1走して8ヵ月の休養。4歳時に走ったレースはわずか3走で、今年2月、3月と走り、今回5ヵ月の調整を挟んでのレースでした。

アデイインザライフは550キロを超す雄大な馬体で、5歳にして走った舞台は13レース。ハンデ55キロだったとはいえ、上がり32秒台の末脚は立派。今後のさらなる成長が楽しみになる勝利となりました。

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