きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

2歳女王候補現る

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日曜小倉競馬場では2歳馬による重賞レース小倉2歳ステークスが行われました。1番人気がレーヌミノルで単勝3.9倍、2番人気がクインズサリナで5.2倍、3番人気がオールポッシブルで6.9倍、4番人気がカシノマストで8.3倍、5番人気がキョウヘイで10.0倍と上位人気を形成してのレースとなりました。

勝ったのは1番人気のレーヌミノルでした。レースはスタートから先手を奪ったナムラアイドルをレーヌミノルが後ろから追いかけ、残り600mを切ったところでナムラアイドルを交わして先頭へ。後続を引き連れ4コーナーに入り、直線で迫りくる後続勢をいっさい寄せ付けずに残り200mではさらに加速し、2着以下に6馬身以上差をつける完勝でレーヌミノルの独壇場となりました。
それにしてもレーヌミノルの強さには驚かされました。2003年に後続を5馬身突き放して勝利したメイショウボーラーを上回る着差での勝利です。レース前の評価ではレーヌミノルは単勝3.9倍でした。1番人気だったとは言え、その評価が不当だと反発するかのごとく他馬とスピードの違いを見せつけた走りでした。

レーヌミノルは父ダイワメジャー、母父タイキシャトル、母ダイワエンジェルの血統です。今年3歳クラシックを賑わせているヘイローの 3 x 4 の血を持つ2歳牝馬です。ダイワメジャー産駒の牝馬といえば、昨年の阪神ジュベナイルフィリーズに今年NHKマイルカップを勝った快速牝馬メジャーエンブレムも同じく父ダイワメジャーの産駒です。レーヌミノルの母系がヘイロー系に対して、メジャーエンブレムは母父オペラハウスでノーザンダンサー系になります。メジャーエンブレムは距離1800mでデビューし、その後マイルを走り2つのG1を手にしていますが、レーヌミノルは対応できる距離がどこまでかが鍵となりそうです。
ただ小倉2歳ステークスの走りを見ると、距離が伸びてもまだまだ伸びてくるそんな印象を強く感じます。

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