きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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凱旋門賞戦線波高し、確たる中心馬不在の状況が続きます。昨日は地元フランス勢の近況をお伝えしましたが、他のヨーロッパ勢も虎視眈々と最高峰奪取を狙っています。イギリス・アイルランドのエースは双方のダービーを勝った超良血馬オーストラリアですね。ボックメーカーオッズでもトレヴを押さえて現在のところ1番人気に上げられています。父ガリレオ、母ウィジャボード、両親を合わせるとG1を11勝、英愛双方でダービーとオークスを完全制覇しています。父は凱旋門賞不出走のまま引退し、母は3着でした。父の母アーバンシー、半弟シーザスターズと一族には凱旋門賞ホースの誇りが脈々と受け継がれています。ウイジャボードの父ケープクロスはシーザスターズと同じ、極めて似通った血統構成になっているのも魅力です。

今週日曜に独ダービーが行われ、シーザムーンが注目の的。馬名から連想できるようにシーザスターズの産駒ですね。母父はドイツ馬らしくモンズーンの血が入っていますから2400mへの距離延長は大歓迎なのでしょうね。デビュー戦がG3の3歳重賞、あっさり勝ってみせると、三冠第一関門のG2ウニオンレネンも楽々と突破しています。ダービーにはスミヨン騎手がフランスから駆けつけます。本番では今年から4年ぶりに再契約したアガ・カーン殿下の主戦騎手として殿下の愛馬に跨がるのでしょうが、ハンブルグまで出かける価値をこの馬に感じているのでしょう。

凱旋門賞にやってくるかどうか分らないのですが、ブラジルに11戦10勝で三冠を達成したバラバリというニューヒーローが誕生しています。相当強いとの噂です。こういう馬が出て来ると真の最強馬決定戦になりますね。なんだかだと言っても、もう3ヶ月後には本番を迎えます。ゴールドシップ、ジャスタウェイ、ハープスターの日本三勇士も有力視されるのが当然なのでしょうが、広い世界から群雄割拠、戦国模様が展開されそうです。

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