きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

サマーマイルシリーズ開幕

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今週からいよいよサマーマイルシリーズが開幕します。シリーズの第1戦目は中京競馬場で行われる「中京記念」となります。中京記念は中京競馬場で行われる重賞競走の中で最も古い歴史を持つ競走で、1953年に「中京開設記念」として創設されたのが始まりです。その翌年には現在の「中京記念」に改称され、距離やコース変更を経て、今のマイル重賞に至っています。2012年からは、中京競馬場リニューアルオープンに際し、新設されたサマーマイルシリーズの対象レースとなりました。マイルシリーズ開設当初から4年連続で高配当のレースが続き、最低配当で23万8040円(2012年)、最高配当は42万8240年(2014年)と波乱の一戦となっています。

マイルを主戦とする素質馬が揃う中、今回注目は3歳馬のトウショウドラフタ。父は皐月賞馬アンライバルドで、母方には名馬トウショウボーイの血脈が流れる血統背景です。4勝をあげている1400mがベストな距離ですが、前走のNHKチャンピオンマイルカップでは優勝馬のメジャーエンブレムから0.3秒差の5着と決して距離が長かった印象はありません。不良馬場も難なくこなしたファルコンステークスを見れば距離適性以上にスタミナもあることを見せてくれました。まだ実績のないマイル路線でその実力が開花するのか注目ですね。

対するは、キングカメハメハ産駒のダノンリバティ。重賞勝ちこそまだないものの、母方はヴァーミリアンやソリタリーキングら名馬を輩出したスカーレット一族です。ダートでの活躍が多く見られ、ダノンリバティ自身もダートで好成績を収めているパワータイプ血統ですから、中京のタフな芝馬場でその真価を発揮しそうです。

他にもスプリント路線から華麗な転身を遂げたスマートオリオンや晩成タイプのダンスインザダークを父に持つケントオー、デイリー杯2歳ステークスを勝ち、クラシック路線で高レベルのレースを経験しているタガノエスプレッソらも参戦してきます。

伏兵の台頭が目立つ中京記念。シリーズチャンピオンを目指し、激闘のハンデ戦を制するのは一体どの馬になるのでしょうか。サマーマイルシリーズ第1戦に要注目です。

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