きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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●藤沢和雄厩舎にいた準オープン馬リリエンタールがフランスの小林智厩舎に移籍、ジャンヌダルクゆかりの地・コンピエーニュでのデビュー戦で10頭立ての5着に健闘しました。7歳馬ですが今回で26戦目と数を使われておらず、今後の活躍にメドが立ちましたね。父モンジュー、母父モンズーンという生粋のヨーロッパ血統。母アンナモンダもドイツを中心に各地を転戦し、重賞3勝を上げた活躍馬でした。日本馬が凱旋門賞などフランスで戦うための貴重なデータを提供してくれるでしょう。競走馬の生き方ということについても、いろいろ考えさせてくれそうです。

●彼が乗ると5馬身は違う、とまで賞賛される男フランキー・デットーリ騎手がアメリカ遠征に意欲を燃やしているようです。この世界の重賞ゲッターはこれまでアメリカでは1999年のデイラミ、2006年のレッドロッックス、2010年のデンジャラスミッジでBCターフ、2008年のレイヴンズパスでBCクラシックを勝っていますが、いずれもヨーロッパからの遠征馬でした。今回はアメリカ馬でアメリカ競馬の真髄を体感することが目的のようです。今週末のサラトガ競馬場のG1ダイアナSのエモーショナルキトゥンなど7、8頭に騎乗するとのこと。神のように崇められる大騎手が不屈の挑戦を続ける姿に感動を覚えます。

●強力なオーストラリア、香港勢の前に顔色がない欧州スプリント界は主役不在の混戦模様が続いたのですが、スレイドパワーがロイヤルアスコットの前走ダイヤモンドジュビリーSに続いてジュライCも制して天下統一の最短距離に立ったようです。父マキャヴェリアン系ダッチアート、母父ダンチヒ系キーオブラックの5歳馬です。ベテランがひしめくスプリント界では、まだ若手と言えるかもしれません。キングズスタンドSを連覇して5Fまでなら強い7歳馬ソウルパワーあたりがライバルなら当分は負けられない感じです。

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