きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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26日、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSがアスコット競馬場で行われました。3戦無敗の英オークス馬タグルーダが出走。2着のテレスコープに3馬身差をつけ圧勝、1973年のダリア、1976年のポウニーズに続く38年ぶり、史上3頭目の3歳牝馬によるキングジョージ制覇となりました。タグルーダは父シーザスターズ、母父サドラーズウェルズの血統で、タグルーダはシーザスターズの初年度産駒になります。日本ではウオッカとの仔ボラーレが今年3月にデビューし話題を集めました。

ことしキングジョージで2着テレスコープは前走同じアスコットの芝2400mの舞台で7馬身差の圧勝した馬でした。そのテレスコープを3馬身ちぎるのですから、タグルーダの強さには驚きです。凱旋門賞に出走する日本馬の前に、強力な3歳牝馬が現れました。

国内では中京記念、エルムステークスの2つの重賞が行われました。中京記念はサダムパテックが優勝。3歳時には皐月賞で2着になり、その後マイルチャンピオンシップを制覇したサダムパテックがおよそ1年半ぶりの勝利で、見事復活Vを遂げました。

エルムステークスも復活が鍵になったレースでした。昨年、期待されながらも結果を残せなかったローマンレジェンドが骨折を乗り越えて出走。クリノスターオーとの直線での長い叩き合いの末、アタマ差前に出ての勝利でした。エルムステークスといえば、4歳時に連勝を重ねて注目を集めていたローマンレジェンドが初の重賞出走で、古豪エスポワールシチーを相手に叩き合いを制してのし上がっていったレースです。その想い出深いレースでこちらも見事な復活劇でした。

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