きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2010.12.3

ようこそいらっしゃいませ。

ポップロックがチェコで種牡馬になるそうです。良かったです。一安心しました。彼の第二の人生に道を開いてくれた児玉敬調教師、吉田勝己さんなどポップロックシンジケートの皆さんに心からのお礼と感謝の気持ちを伝えたいと思います。

ポップロックは吉田勝己さんのオーナーブリーダー馬で栗東の角居勝彦厩舎の管理馬だったのはご存じのとおりです。凱旋門賞馬エリシオの仔らしく晩成タイプで本格化したのは、ようやく5歳を迎えてからでした。

500万条件から出発してG2目黒記念まで4連勝、秋にはオーストラリアに遠征してメルボルンC2着、勝った僚馬デルタブルースとともに世界を驚かせました。帰国してすぐの有馬記念に6番人気で出走、ディープインパクトの2着に健闘して力を見せました。

この年が彼のハイライトだったでしょうか。ステイヤーの彼に瞬発力勝負になりがちな日本の競馬が必ずしも適していなかったのか善戦どまり、ジャパンC2着を最後に勝ち負けから遠のきます。

晩年にステイヤーズSにも顔を見せてくれましたが、体調が整わなかったのか大敗してしまいました。全盛期にこのレースを使えていたら無敵だったでしょう。

ステイヤーズSの翌年、彼はアイルランドへ渡ります。そして転籍緒戦にみごとに勝利をあげ、児玉調教師に初勝利をプレゼントします。日本馬がアイルランドのレースで勝つのはおそらく初めて、歴史的な1勝として記憶しておきたいと思います。

果敢に挑戦したG1アイリッシュセントレジャーはレース中に故障して残念な結果になりましたが、日本出身馬がこういう伝統ある大レースに出るだけでもワクワクドキドキものの一戦でした。ポップロックにありがとうをいいたいと思います。ぜひ良い仔を出してください。そしてその仔とジャパンCで会えたら嬉しいです。

さて、ポップロックも走ったステイヤーズS、今年はどんなドラマを見せてくれるのでしょうか。明日のゲートインが待ち遠しくてなりません。