きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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日曜札幌のメインは牝馬限定重賞戦クイーンステークスです。今年で62回目の歴史を数えるレースで、東京、中山と開催場を移し、2000年から現在の札幌開催になっています。

クイーンステークスというと、2005年のレースを想い出します。この年のクイーンステークスでは桜花賞3着、NHKマイルC2着の3歳馬デアリングハートが1番人気の支持を集め、復活を目指す女王ダンスインザムード、前走の愛知杯で好走したチアフルスマイル、前年2着のエルノヴァと人気がつづいてました。

しかし勝ったのは、5番人気のレクレドールで2着には10番人気のヘヴンリーロマンスが入りました。中でも印象深かったのはヘヴンリーロマンスで、前年暮れの阪神牝馬ステークスを勝って重賞馬ながらも、その後はふた桁着順が3回つづくなど、ノーマークの存在でした。

クイーンステークスで2着しものの、それまでの成績が成績でしたから、次走の札幌記念でも9番人気で、大きく負かしたはずのダンスインザムードの方が3番人気と期待を集めていました。そのヘヴンリーロマンスはなんと札幌記念を勝ち、その次の天皇賞(秋)でも14番人気の支持をひっくり返して優勝してしまうのです。まさにピッタリの靴を履いたシンデレラのごとくの戴冠でした。

今年のクイーンステークスは上位7頭が単勝ひと桁台で並ぶ大混戦状態です。人気馬の影に隠れた存在の中から、第2のヘヴンリーロマンスを探してみたいと思います。

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