きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2016.6.5

凱旋対決

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日曜は東京競馬場で安田記念が行われます。春のマイル王を決めるレースです。昨年モーリスがこの安田記念で初のG1タイトルを手にし、秋のマイルチャンピオンシップで春秋マイルG1連覇。さらには香港へと遠征し、香港マイルを勝ち世界にその名を轟かせ、年度代表馬にも選出されました。明けて2016年。世界のマイル王となったモーリスの緒戦は5月1日、香港・シャティン競馬場で行われたチャンピオンズマイルでした。圧倒的支持を受け、各国のブックメーカーから大本命としてレースを迎えたモーリスは横綱相撲で完勝。もはやマイル路線では敵なし状態で、次走は距離を広げて宝塚記念への挑戦を期待する声もでるほどでした。

モーリス一強。そう見られていた安田記念でしたが、リアルスティールの参戦が決定。ドバイターフから凱旋のリアルスティールがモーリスに挑戦するとあって、俄然両雄の初激突に注目集まる安田記念となりました。リアルスティールはデビュー2戦目の共同通信杯でドゥラメンテを破りクラシック戦線で期待を集めるも、皐月賞2着、ダービー4着、菊花賞2着とあと一歩のところまでいきながら無冠でクラシックを終えます。しかし距離が長いと指摘を受けながらも挑戦した菊花賞では3000mを克服しての2着、今年春に挑戦したドバイターフでは悲願のG1初制覇を成し遂げました。
リアルスティールは、デビュー以来走ってきたレースは常に1800m以上。マイルは初の舞台になります。されどリアルスティールは菊花賞2着にドバイターフと、挑戦の壁が高ければ高いほど結果を出してきてます。安田記念出走は、自らを燃え上がらせる絶好の舞台とも言えるでしょう。

両雄ともに敗れれば築き上げてきた牙城が崩れるわけですから、今年の安田記念はスリルかつ非常に高い緊張感に包まれています。