きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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新潟競馬場で行われた関屋記念は、4番人気クラレントが残り200mを切ったところで先頭に立ち、そのまま押し切って優勝。約1年2ヶ月ぶりの勝利を手にしました。

クラレントは父ダンスインザダーク、母父ダンシングブレーヴの血統です。ダンスインザダークは1996年の菊花賞馬で菊花賞後に屈腱炎を発症し引退、種牡馬入りします。サンデーサイレンスの後継種牡馬の1頭として、ツルマルボーイにザッツザプレンティ、デルタブルース、スリーロールスのG1馬を送り出し、ダイタクバートラムに、ダンスインザモア、フォゲッタブルやダークシャドウなどの多くの重賞馬も誕生させました。関屋記念をクラレントが勝ったことでダンスインザダーク産駒は14年連続でのJRA重賞勝利となりました。14年連続重賞勝利は史上6頭目で、内国産種牡馬としてはフジキセキの15年に続く歴代2位タイの記録となるそうです。

クラレントはこれまで2歳時のデイリー杯2歳ステークスに、富士ステークス、東京新聞杯、エプソムカップと重賞タイトルを手にしていながらも、2013年6月のエプソムカップ以降、勝ち星からは遠ざかっていました。今回の勝利で重賞5勝目となります。G2、G3と堅実な走りを魅せるクラレントにとり、秋へ向けての飛躍の1勝にぜひしてください。

関屋記念には朝日杯フューチュリティステークス2着のショウナンアチーヴに、NHKマイルカップ2着のタガノブルグの3歳馬も出走していましたが、ショウナンアチーヴ6着、タガノブルグ15着の結果でした。18年ぶりの3歳馬の勝利なるかと注目されていたのですが、なかなか難しかったようです。今回は残念でしたがひと夏を越して両3歳馬のさらなる成長に期待したいと思います。

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