きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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凱旋門賞への壮行レースとして注目を集めた札幌記念は、ロンシャンへ向けてゴールドシップにハープスターの両馬の一騎打ちとなり、最後は3/4馬身差ハープスターが前を行きゴールドシップの追撃を振りきって勝利を飾りました。道中はハープスターが後方2番手、ゴールドシップが最後方と、逃げるトウケイヘイローとは大きく開いての位置取りで、2頭とも3コーナー手前から外からまくって前へ進出し、最後は3着ホエールキャプチャとは5馬身差がつく2頭の叩き合いでした。両馬の勝敗もさることながら、凱旋門賞へ力がみなぎってくる、そんなレースでした。

それにしても昨年秋、ロンシャンでオルフェーヴルが2着に敗れたときは、日本馬が凱旋門賞を勝利で駆け抜けるにはあと何年もの遠い先まで待たなければならないのだろうとその勝利の機会を遠い未来先にまで感じさせられたのに、わずか1年も経たずして、今回勝利したハープスターに、ゴールドシップ、ワールドベストレースホースランキング1位のジャスタウェイと3頭もの日本代表馬を凱旋門賞へと送り出すのですから、日本馬を頼もしく誇らしく感じます。

その凱旋門賞ではデビュー4連勝でドイツダービーを圧勝したシーザムーンに、無敗で英オークス、キングジョージと連勝した3歳牝馬タグルーダが立ちはだかります。先週のヨークシャーオークスではタグルーダは2着に敗れ初黒星がついきました。タグルーダとの叩き合いで勝利したのは同じ3歳牝馬のタペストリーでした。日本馬の前に新たな強豪の出現です。強豪が出現すればするほど楽しみが湧いてきます。ジャスタウェイ、ハープスター、ゴールドシップ、各馬が凱旋門賞への舞台まで無事順調に進むことを願います。

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