きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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●今春からダーレージャパンで種付けを開始したハードスパンですが、このところアメリカに残してきた産駒が活躍を見せています。マル外のサマリーズなどの例からバリバリのダート向けだろうと思われていたのが、芝で大ブレーク。今月に入ってからでも、G1アーリントンミリオン芝10Fのハーデストコア、先週はG2デルマーH芝11FをビッグジョンBという馬が勝ちました。これでリーディングも堂々のベスト10入りです。来年誕生する日本での初年度産駒の評判が上がりそうですね。

●昨年シーズン開幕からタタソールズ金杯、プリンスオブウェルズS、エクリプスSとG1を3連勝してトップホースの座を奪取したアルカジームが凱旋門賞以来となるG3ウインターヒルSでカムバックを果たしました。絶好調のドバウィ産駒で、やはり10F戦は安定して強いです。この後も9月、10月の英愛両チャンピオンSで中距離王の道をめざすのでしょうか。

●ヨーロッパ2歳戦線にまた新星が誕生しました。仏G1モルニ賞1200mを勝ち3戦3勝としたジワォウシグナルがその馬です。次走は馬主のアルカシャブレーシングの母国カタールがスポンサードする凱旋門賞ウィークエンドを優先し、ジャンリュックラガルデール賞1400mへ向かうことになりそうです。ジョン・クイーン調教師はスプリンターであったスタースパングルドバナーを父を持つ同馬について『母父ハイシャパラルが出ており、マイルまでは問題ない』と来春のクラシックへの野望を燃やしています。

●札幌記念のハープスターは強かったですね。まだ仕上がり途上と思える馬体で圧巻のレースを見せてくれました。どこまで成長するのか、凱旋門賞制覇へ希望のともしびが灯りました。ゴールドシップも立派なレースでした。3着以下を小回りコースで5馬身千切ったのは、ジャスタウェイを含めて日本代表馬3頭の実力が抜けているからでしょう。明日はその凱旋門賞の下馬評を中心にお届けします。

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