きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2016.4.18

影に隠れていた怪物

ようこそいらっしゃいませ。

皐月賞が終わりました。史上最強とも謳われたほどの好メンバーが揃い、サトノダイヤモンドとリオンディーズ、マカヒキの初激突にレース前の想像が張り巡らされた今年の皐月賞でした。
レースは雨予想から一転直前から晴れ間が広がったものの、各地で猛威をふるう強風が中山競馬場でも吹き荒れる中でのスタートとなりました。

勝ったのは8番人気のディーマジェスティでした。サトノダイヤモンド、リオンディーズ、マカヒキの三強対決の戦前のムードを一気に覆しての皐月賞奪取となりました。レースを振り返ると、リスペクトアースが1000m通過58秒4のハイペースで逃げて、リオンディーズが2番手追走。サトノダイヤモンドは中団につけてディーマジェスティは後方4、5番手。さらにその後ろにマカヒキがつけるといった展開でレースが進み、リオンディーズが残り800mで早め先頭に立ち直線で押し切ろうとするその横からエアスピネル、サトノダイヤモンドが迫り叩き合いとなり、さらにその外から超絶末脚でディーマジェスティが中山の坂を駆け上がり一冠目を手にしました。
2着にはさらに後ろから上がり33秒9のタイムで追い込んできたマカヒキ、3着サトノダイヤモンド、4着はエアスピネル、5着リオンディーズ(4着から降着)といった結果となりました。

ディーマジェスティは父ディープインパクト、母父ブライアンズタイムの血統です。デビューから3戦目で勝利を手にし、暮れのホープフルステークスは左後肢フレグモーネで回避し再調整から共同通信杯優勝を挟んでの今回の皐月賞優勝となりました。共同通信杯では6番人気での優勝、今回は大外からの出走と、人気の影に隠れていた怪物がこの大一番で1分57秒9の破格のレースレコードで駆け抜け戦前のムードを一気に覆しました。

今年の皐月賞は、ファンファーレでの大歓声に、スタートの喝采、レース中のどよめきとざわつき、そして最後のゴール前とレース後に点灯したレコードの文字と、場内のざわめきが刻まれつづけたレースとなりました。三強が敗れたとはいえ、強風のコンディションの中を1分58秒台で走っているのですから強さは別格といえるでしょう。新たな王者が誕生したことで世代統一はダービーへと持ち越されました。