きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

それぞれの想いが舞った桜ウィーク

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先週は3歳牝馬クラシック桜花賞のほか、NHKマイルカップトライアルのニュージーランドトロフィー、ヴィクトリアマイル前哨戦の阪神牝馬ステークス、藤田菜七子騎手JRA初勝利などに沸いた開催となりました。

土曜中山競馬場で行われたNHKマイルカップトライアルのニュージーランドトロフィーは3連単100万円を超える波乱の決着となりました。
勝ったのは2番人気のダンツプリウスでした。先手を奪ったモンスターキングとキャプテンペリーが1000m通過58秒7でレースを引っ張り、道中中団につけたダンツプリウスが直線早めの競馬で先頭に立ち、後方から強襲のストーミーシー、馬場内側から伸びてきたエクラミレネールをハナ、クビ差振り切っての優勝でした。2着ストーミーシーが前走500万条件2着からの参戦で14番人気、3着エクラミレネールもアネモネステークス4着からの出走で12番人気だったことで高配当となりました。
勝ったダンツプリウスは父ブライアンズタイム、母父マンハッタンカフェの血統になります。1990年代にサンデーサイレンス、トニービンとともに日本の競馬を沸かせたその血が、2010年代後半になってもこうして産駒に重賞勝利をもたらし、改めてその血の偉大さに感服いたします。

ヴィクトリアマイル前哨戦の阪神牝馬ステークスは、逃げたスマートレイアーがミッキークイーンの追撃をクビ差しのいでの勝利となりました。ペースを握ったスマートレイアーは最初の600mを35秒2で入り、1000m通過58秒9、上がり3ハロン34秒2での逃げ切りでした。1番人気に支持されたミッキークイーンは中団後方からのレースで上がり33秒3の末脚を繰り出したものの斤量差2キロもあり同タイムでの2着でした。
スマートレイアーは一昨年の阪神牝馬ステークスにつづいて同レース2勝目、東京新聞杯からマイル重賞2連勝とヴィクトリアマイルへ向けて勢いをつける勝利となりました。

日曜福島競馬場では藤田菜七子騎手の嬉しいJRA初勝利のニュースとなりました。福島競馬第9Rでサニーデイズに騎乗。道中2番手から直線で先頭に立つ積極的な競馬で優勝。中央競馬では51戦目での初勝利となりました。重圧も大きかったことでしょう。大歓声につつまれた福島競馬場で感極まり、涙を拭ってのインタビューとなりました。

また同じ日の阪神競馬場第3Rでは同期の荻野極騎手がJRA初勝利を挙げました。こちらは15番人気で単勝433.9倍の人気薄馬を勝利に導いての初Vでした。3連単779万円を超える高配当で波乱の演出を聞かれ「すいません(笑)」と答える初々しい姿がとても印象的なインタビューとなりました。

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