きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

風と共に舞う美しき桜花

ようこそいらっしゃいませ。

日曜は阪神競馬場で牝馬クラシック第1弾 桜花賞が行われます。各馬が春を連れて可憐な風と共に舞い、美しきただ1頭にのみ栄誉の桜冠が与えられるレースです。近年の桜花賞馬を振り返ってみると2009年はブエナビスタがレッドディザイアを1/2馬身捉えて優勝。翌年はアパパネが逃げるオウケンサクラをこちらも1/2馬身差し切り牝馬三冠の道を歩みました。

2011年はディープインパクト初年度産駒が踊った年でした。シンザン記念で牝馬最先着を果たしたマルセリーナが、後方一気の末脚で2着ホエールキャプチャを3/4馬身差振り切り父ディープインパクトに初のG1タイトルをもたらしました。
2012年は再び牝馬三冠の女傑がジェンティルドンナが踊った年でした。シンザン記念で牡馬を凌駕したジェンティルドンナがヴィルシーナを1/2馬身差し切り、名牝の道を歩んでいきました。

2013年はディープインパクト×ストームキャットの配合に沸いた年でした。チューリップ賞3着から挑んだアユサンが7番人気の評価を覆す走りで優勝。ディープインパクト×ストームキャットの血はダービーでも躍動し黄金配合と注目されるようになっていきます。
2014年は怪女ハープスターが踊った年でした。最後方追走から直線でレッドリヴェール、ヌーヴォレコルトを抜き去り優勝。名牝ベガの血を譲り受けた怪女が手にした最初で最後のG1タイトルでした。

そして昨年勝ったのは5番人気のレッツゴードンキでした。天才少女ルージュバックはレッツゴードンキがつくった1000m通過62秒5のゆったりとした舞いに翻弄され9着に敗れ、無冠に終わった年となりました。

今年も出走馬18頭が揃いました。前日オッズでは、メジャーエンブレムが単勝1.4倍で1番人気、ジュエラーが5.1倍で2番人気、シンハライトが5.6倍で3番人気、レッドアヴァンセが25.4倍、ラベンダーヴァレイが27.3倍、デンコウアンジュが34.3倍とつづきます。2016年の桜はどの花の舞いに冠が与えられるのでしょうか。美しく風とともに舞う桜の花とともにレースを楽しみたいと思います。

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