きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

週半ばは海外競馬の話題をお届けしています。

●今週日曜のドイツ・バーデン大賞に出走のシーザムーンは前走ドイツダービーの衝撃的な11馬身差圧勝に引き続きクリストフ・スミヨン騎手が手綱を執るようです。ご存じのようにスミヨン騎手はアガ・カーン殿下の専属ジョッキーですが、凱旋門賞ハンターの殿下も今年は有力馬に恵まれなかったようで、今回もスポット騎乗を承諾したのでしょう。もっとも父のシーザスターズは殿下所有のギルタウンスタッドに繋養されていますから、まぁ身内みたいなものですが。

●またまたガリレオの超良血馬が台頭しました。10日ほど前になりますが、愛G2フューチュリティSを勝って通算4戦3勝とした名門オブライエン厩舎のグレンイーグルスという馬がそれです。母、祖母ともに重賞勝ち馬で全姉マーヴェラスは今年の愛1000ギニー馬です。母の全兄にジャイアンツコーズウェイがおり、この偉大な叔父も同レースを勝っています。その他、歴代勝ち馬にはテオフィロ、ニューアプローチ、ケープブランコなどガリレオ産駒の先輩が名を連ね、縁起の良い出世レースといった格好です。それにしてもオブライエン厩舎の今2歳世代は例年に増して凄い良血馬ラインナップになっていますね。

●アメリカに超新星が現れました。シェアドビリーフという3歳セン馬で、父がミスプロ系キャンディライト、母父ストームキャットの血統です。AWを使われ楽勝続きの5連勝で臨んだG1パシフィッククラシックSでは初の古馬との対戦になりましたが、問題ありませんでした。G1・9勝の強豪ゲームオンデュードなどをまとめて負かしたのですから立派です。これで6戦6勝、三冠レースは故障で使えませんでしたが、秋に大輪を咲かすとしたら、アメリカ競馬にとって待望久しいヒーロー誕生ですね。

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