きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

勢力図を塗り替えていく4歳世代

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日曜阪神競馬場では大阪杯が行われました。G1馬5頭が出走。古馬戦線の春の勢力を占う重要な一戦として、先月の中山記念同様注目が集まったレースとなりました。オッズは1番人気が明け6歳のラブリーデイが3.0倍で1番人気となり、以下4歳馬のアンビシャスが3.9倍で2番人気、5歳牝馬のヌーヴォレコルトが5.1倍で3番人気、同じく5歳牝馬のショウナンパンドラが5.9倍で4番人気、4歳馬のキタサンブラックが6.2倍で5番人気とひと桁台で並んでのレース発走となりました。

勝ったのは2番人気の4歳馬アンビシャスでした。スタートから先手を奪ったキタサンブラックが逃げてレースを引っ張り、アンビシャスはゆったりとスタートを出て最初のコーナーで少しかかって2番手。その後ろにヌーヴォレコルトがつけてショウナンパンドラ、ラブリーデイ、イスラボニータは中団での追走といった展開で進みました。1000m通過1分1秒1の絶妙なペースで逃げたキタサンブラックが、直線で絶好の手応えのまま先頭。逃げ切りを図ったゴール直前でアンビシャスがクビ差交わしてのゴールとなりました。
勝ったアンビシャスは3歳時に手にしたラジオNIKKEI賞についで2つ目の重賞タイトルとなりました。

去年のジャパンカップ馬ショウナンパンドラも最速上がりで強さを見せたものの、上位2頭の4歳馬の強さが目立ったレースとなりました。勝ったアンビシャスは前走中山記念でドゥラメンテ、リアルスティールと渡り合った馬ですし、キタサンブラックにしても今回は休み明けで58キロを背負っての2着ですから強さを見せたといってよいでしょう。この春は4歳馬が結果を出し、古馬勢力図を塗り替えっていくような気配が漂っています。

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