きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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この夏を盛り上げてきた、夏競馬もいよいよ今週がラストウィークとなります。今週は札幌、新潟、小倉とそれぞれ重賞競走が行われますが、今回注目するのは、サマー2000シリーズ最終戦となる新潟記念です。

今年で50回目を迎える新潟記念は、新潟競馬場で行われる重賞競走のうち最も歴史の古いレースで1600mを舞台に行われる関屋記念とともに夏を代表する名物レースとして多くのファンに親しまれています。ポイントランキングはメイショウナルトとラブイズブーシェが14ポイントで暫定1位となっています。2位以下も僅差で混戦模様となっていますから、結果次第では逆転も十分にありそうです。

今回、出走予定馬の中で注目なのは、ポイントランキング暫定1位のメイショウナルト、5位のニューダイナスティ、7位のマーティンボロでしょうか。ニューダイナスティとマーティンボロは優勝しなければ、逆転の目がないので、目標は明確ですね。メイショウナルトは、6着以下でも1ポイント貰えるわけですから、先の2頭が優勝しなければ、単独1位の王座獲得となります。

現在王座に一番近いメイショウナルトですが、調教では動きも良く、好調を維持しており、武田調教師曰く「気分よく走ってくれれば」とサマー2000シリーズ王座へ向けて準備万端のようです。一方、逆転を狙うニューダイナスティにとってメイショウナルトには七夕賞での借りがありますから、持続力のある末脚を武器に雪辱を果たし、王座を奪取する絶好の機会ですね。

7位のマーティンボロは、約5カ月ぶりとなった前走の小倉記念で、いきなりの2着と休み明けを感じさせない走りを見せてくれました。芝の2000mは得意とするところですから、今年3月以来の重賞制覇を狙っていることでしょうね。

サマー2000シリーズチャンピオン決定戦となる新潟記念。層の厚い中距離路線での王座獲得は、今秋に待ち受けるG1戦線にどのような影響を与えるのでしょうか。

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