きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

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今週は土曜札幌、日曜新潟と小倉で重賞レースが行われます。土曜札幌のメインは札幌2歳ステークスです。今年で49回目を迎えるレースですが、昨年はレッドリヴェールを送り出し5着のマイネルフロストもダービーで3着でしたし、一昨年の2012年はコディーノにロゴタイプ、2011年には2着のゴールドシップはその後大きく成長を遂げています。近年だけでなく過去多くの名馬を送り出しているレースですから例年出走メンバーに注目が集まるわけですが、今年も来年のクラシックへ向けて楽しみなメンバーが揃いました。

中でも注目が集まりそうなのが現在JRAリーディングトップを走る藤沢和雄厩舎が手がけるミッキーユニバースでしょう。前走の新潟でのデビュー戦は2着に3馬身差をつけての圧勝でした。父ネオユニヴァース×母父ラストタイクーンの血統です。母父のラストタイクーンは現役時代はブリーダーズカップマイルを制覇するなどの活躍を見せた馬で、種牡馬としても多くの活躍馬を送り出し、シャトル種牡馬として各国を渡り歩いた馬です。日本にもリース種牡馬として来日。2002年には桜花賞馬アローキャリーを誕生させました。そのアローキャリーが13番人気からの戴冠だったこともあり、日本国内での種牡馬としてのラストタイクーンの地位はそれほど高められなかったように思います。オーストラリアでは1993、94年とリーディングサイアーに輝いたラストタイクーンでしたが、日本ではＧ1馬はアローキャリーだけでした。

しかしブルードメアサイアーに入ったラストタイクーンは2004年のダービー馬キングカメハメハに2010年のオークス馬サンテミリオンを誕生させています。ミッキーユニバースの体内に眠るラストタイクーンの血がどんな形で覚醒するでしょうか。

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2022