きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

父の歩んだその道を行く

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先週土曜、阪神競馬場では3歳重賞の毎日杯が行われました。勝ったのは1番人気のスマートオーディンでした。
レースを引っ張ることになったディープエクシードが1000m通過1分1秒6のペースに落とし込みスローで流れる中、スマートオーディンは後方を追走。4コーナーで外から追い上げ直線に入り、一気の末脚で先頭を奪っての優勝でした。スマートオーディンの父ダノンシャンティは2010年毎日杯の勝ち馬で、親子での重賞制覇となりました。

スマートオーディンの父ダノンシャンティといえば、衝撃的だったのがNHKマイルカップでの末脚でした。毎日杯優勝から向かったそのNHKマイルカップは、1000m通過が56秒3。史上空前のハイペースでレースが展開する中、後方3番手追走した父ダノンシャンティは直線一気の末脚で先行馬をまとめてなぎ倒して優勝。妖刀ムラマサのような切れ味を武器に1分31秒4の破格のタイムでG1を勝ち、この年ハイレベルの世代が集結するダービーへの舞台へと歩を進めたのでした。その仔スマートオーディンの次走はまだ未定のようですが、父の夢が途絶えたダービーの舞台で妖刀ムラマサの血をぜひ期待したいと想います。

父と子といえば、日曜中山競馬場では今年デビューの新人騎手の中で木幡巧也騎手が最初のJRA勝利を飾りました。木幡巧也騎手の父は同じく中央競馬で鞍上する木幡初広騎手です。木幡巧也騎手は2009年に開催された第1回「ジョッキーベイビーズ」に出走。父の背を追いかけ今年新人騎手としてデビューし、嬉しい初勝利となりました。技術をさらに磨き、次の1勝、重賞勝利、G1出走とさらに上を目指していってください。

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