きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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ふと気がつけば蝉の声は薄れて鈴虫の音色が高まり、初秋の風が駆け抜ける季節となりました。短くも熱き夏競馬は舞台を秋へと移し、クラシック最終章、G1シリーズ、あるいは海外凱旋門賞へと移っていきます。今週から3回新潟、4回阪神の開幕です。

新潟では秋華賞トライアルの紫苑ステークスが予定されてます。例年であれば4回中山開催のスタートですが、中山競馬場の改修工事により今年は新潟での開催です。新たな中山競馬場のお披露目は12月、しばしお待ちください。

紫苑ステークスでは上位2頭まで優先出走権が与えられます。振り返れば上半期の牝馬クラシックは、ハープスターにレッドリヴェールが中心となって動いてきました。まずは桜花賞でハープスターが2歳暮れの雪辱を果たします。ダービーへの出走も期待された中、オークスを選択。しかしレースでは最後方から大外を回って直線猛追するもヌーヴォレコルトにクビ差及ばす2着に終わります。そのときに魅せた上がりタイムが他馬を凌駕する33秒6で、ハープスターの力は夏の札幌記念で証明されることとなります。

一方レッドリヴェールは桜花賞後、ダービーへと向かいます。410キロ台の細身のレッドリヴェールが、ただ1頭牡馬に混じってウオッカ以来の快挙へ向けて果敢なチャレンジを見せました。

その両頭ですがハープスターは凱旋門賞、レッドリヴェールはローズステークスへ向けて調整が進められています。ハープスターが海外へと遠征している中、国内の牝馬路線は、2歳女王レッドリヴェールvs3歳女王ヌーヴォレコルトの激突が中心となって牝馬クラシック最終章へと向かいそうです。秋風とともに有力各馬の蹄音が次第に大きくなってきます。

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