きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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15日(祝)、大井競馬場では第51回東京記念が行われました。東京記念は2400mで競われる大井競馬場では数少ない長距離重賞で、1964年に東京オリンピック開催を記念して創設されたレースです。距離は第1回から変わることなく2400mで、JBCクラシックを目指す各陣営のステップレースになっています。

今年勝利したのは2番人気のユーロビートでした。逃げる1番人気のサミットストーンを直線で捉え、半馬身差をつけての勝利です。ユーロビートは中央で4勝後、地方へと移籍。移籍初戦を勝利で飾り、今回連勝で南関東重賞制覇です。父スズカマンボ×母父エリシオで、母はメジロブルネット生産はメジロ牧場です。

メジロ牧場は多くの名馬を送り出してきた名門牧場です。メジロアサマ、メジロティターン、メジロマックイーンと「父子三代天皇賞制覇」の偉業も達成。日本競馬の歴史を築き上げてきました。しかし2011年にメジロ牧場は解散。その歴史に幕がおろされました。

解散した同じ年に三冠馬オルフェーヴルが誕生し、現役時代の輝きに比べ種牡馬として大成したとは言いがたかったメジロマックイーンの血が母の父となって黄金の輝きを放ち始め、解散してもなおそのメジロの血は生き続けることになりました。

夏に小倉記念を勝ったサトノノブレスもメジロ牧場の生産馬です。メジロ牧場最終世代ともいえる現役各馬の活躍で、ぜひ大きな舞台で解散してもなおメジロ牧場の名が轟くことを期待したいです。

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