きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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朝夕の肌寒さが増し、すっかり秋めいてきましたね。今週は新潟でクラシック最後の1冠菊花賞のトライアルレースであるセントライト記念が予定されています。今年から「朝日杯」の冠が付き、今回は中山競馬場の設備等改修工事により新潟競馬場の芝2200mで行われます。

最大の見どころは、春のクラシック戦線を戦い抜いてきた実績馬と夏競馬で力をつけた夏の上がり馬との対決です。上位3着までに与えられる菊花賞への優先出走権をめぐり、激しい戦いが予想されます。注目は、クラシック1冠目の皐月賞を制したイスラボニータでしょう。日本ダービーはワンアンドオンリーの後塵を拝し、惜しくも2冠達成とはなりませんでしたが、通算成績は〔5・2・0・0〕と連対率100%を誇り、重賞タイトルは既に3つ獲得、実力実績ともに一歩リードしています。約3ヶ月ぶりの実戦でどのような走りを見せてくれるのでしょうか。

阪神でも牝馬クラシック最終戦となる秋華賞のトライアルレース、ローズSが行われます。過去10年間で秋華賞を制した馬のうち8頭がこのローズSに出走しています。昨年のオークス馬メイショウマンボはローズS4着から本番の秋華賞を制して二冠を達成しましたね。歴代の優勝馬にはデニムアンドルビーやホエールキャプチャ、ジェンティルドンナ等GI 競走で活躍する名牝の名が見られます。ローズSは秋華賞のトライアルレース唯一の重賞競走であるため、本番の秋華賞を目指す有力馬の多くが参戦し、非常にレベルの高いレースであることでも知られています。

注目は昨年の2歳女王レッドリヴェールでしょう。果敢にも牝馬1頭で日本ダービーに乗り込み、12着と残念な結果でしたが、これまでに3度の休養明けレースで好成績を残し、今回は牝馬限定戦だけにあらためて期待できそうです。

クラシック最終戦の行末を占う非常に重要な2つのレース。試練を乗り越え、栄光へのプラチナチケットを手に入れるのは一体どの馬なのでしょうか。楽しみです。

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