きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ハイレベル世代

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日曜中山競馬場では皐月賞トライアルの弥生賞が行われました。2歳王者リオンディーズに朝日杯フューチュリティステークス2着のエアスピネル、若駒ステークスから東上してきたマカヒキが激突。1番人気はリオンディーズで単勝1.9倍。2番人気がマカヒキで2.6倍、3番人気がエアスピネルで4.2倍、4番人気がタイセイサミットの20.8倍で離れたオッズとなり、今年の弥生賞は上位3頭の三強対決に注目が集まったレースとなりました。

レースはリオンディーズが先行好位を追走、その後ろにエアスピネルがつけ、マカヒキは後方からとなって展開。直線ではリオンディーズが先に先頭に立ちそのあとをエアスピネルが追撃目指すといった朝日杯フューチュリティステークスとは逆の形となり、さらにその後ろからマカヒキが襲いかかり最後は3頭の激突となりました。

勝ったマカヒキは、初の中山も苦にせず他馬を遥かに上回る上がり33秒6の末脚を披露。2歳王者リオンディーズを破りこれで無傷の3連勝で、クラシック戦線主役の地盤固めとなりました。同タイムのクビ差で敗れたリオンディーズにしろ1分59秒9の弥生賞レースレコードで走っているわけですし、3着のエアスピネルにしろ2分0秒2と例年よりも速いタイムで走破しているわけですから、勝ったマカヒキがそれ以上に強かったと言うべきでしょう。4着以下は5馬身離れての決着となりましたから、上位3頭が実力では抜けていた結果となりました。マカヒキは初の重賞制覇。新馬戦、若駒ステークス、そして弥生賞と父ディープインパクトと歩を同じ道を歩みクラシックへと向かうこととなりました。

弥生賞が終わりました。皐月賞トライアルは若葉ステークスにスプリングステークスとつづきます。スプリングステークスには昨年の新潟2歳ステークスで強烈なインパクトを残したロードクエストが出走を予定しています。父は中山マイスターの異名を持つほどの中山巧者マツリダゴッホですから、スプリングステークスの内容が非常に楽しみになってきます。
徐々に勢力図が固まってきた感じもしますが、どの馬が皐月の舞台で頂点に立つのか予想がつきません。今年のクラシックは想像を超えた物語が刻まれていきそうな予感がします。

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