きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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新潟と阪神競馬場とで秋のクラシック最終章を占う重要な前哨戦、セントライト記念とローズステークスが行われました。

セントライト記念の方は、ダービー上位組が集結。直線でひとあし先に抜けだしたトゥザワールドをその外からイスラボニータが交わして突き放し、最後は1馬身1/4差をつけ完勝。昨年、ハープスターと競った新潟の舞台から菊花賞へ向けて、精悍に成長した勇姿を披露しました。春のクラシックで皐月2着、ダービー5着だったトゥザワールドが2着を確保。3着にはタガノグランパが入り、菊花賞への優先出走権を手にしました。

ローズステークスの方は、オークス馬ヌーヴォレコルトが4番手でレースを進め、直線で馬場内側から抜け出し後ろから追ってくるタガノエトワールを相手にせず1馬身1/4差をつけ優勝。秋華賞へ向けて万全の状態をアピールしました。2着にはタガノエトワール、3着にはリラヴァティが入り、上位3頭に秋華賞への優先出走権が与えられました。

2着の15番人気タガノエトワールには驚かされました。今年5月にデビュー。初戦の3歳未勝利戦はゲートで遅れ、上がり最速の33秒9で前を追うも12着。2戦目はダート1800mでしたが後方からのレースで5着。いったん立て直しをはかり9月の小倉最終週で未勝利戦を勝ったばかりの馬です。しかし未勝利戦は2着に2馬身差をつけての完勝で春とは違う成長ぶりを披露し、今回のローズステークスも直線でまだまだ伸びそうな勢いでした。決して展開に恵まれた2着ではなく、本番でも上位にくる実力は十分に示した内容といってよいでしょう。1番人気のレッドリヴェールは6着でしたが、本番では巻き返してくるでしょう。本番がとても楽しみになるローズステークスでした。

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