きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週阪神競馬場で行われる神戸新聞杯にはダービー直前で無念の回避となったウインフルブルームが出走を予定しています。

ウインフルブルームは2歳暮れの朝日杯フューチュリティステークスでは先行策で3着になり、明けてシンザン記念、若葉ステークスで2着し、皐月賞では先手を奪い逃げて3着に残った実績馬です。先行策でレースをひっぱり最後まで粘り強く走ることからダービーでも注目されていた馬でした。実際シンザン記念では、ダービー4着、セントライト記念3着のタガノグランパに先着していますし、皐月賞ではダービー馬ワンアンドオンリーの追撃をアタマ差振り切り逃げ粘っています。

ウインフルブルームは、父スペシャルウィークで母父サクラユタカオーの血統です。母父サクラユタカオーは1980年代半ばに活躍した馬で菊花賞4着後、古馬になって天皇賞(秋)を日本レコードタイムで優勝。種牡馬となってからはサクラバクシンオーやサクラキャンドル、エアジハード、ウメノファイバーなどのG1馬を送り出しました。ブルードメサイアーに入ってからは、阪神ジュベナイルF馬のタムロチェリーやNHKマイルカップ馬ロジックが誕生。母父サクラユタカオーでなんといっても驚かされたのは、2010年のエリザベス女王杯馬クィーンスプマンテでした。圧倒的人気だったブエナビスタを相手に、大逃げを放ちテイエムプリキュアとともに逃げて逃げて大金星をあげたのでした。その印象が強いせいか、母父サクラユタカオーで先行馬というと刺客のイメージがあります。

神戸新聞杯には、ダービー馬ワンアンドオンリーも出走を予定しています。秋復帰初戦、ウインフルブルームはどんな走りをみせてくれるでしょうか。菊花賞へ向けまずは順調さをアピールしてください。

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