きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

熱戦の予感漂う中山記念

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今年のGⅠ初戦フェブラリーステークスを終え、新興勢力のヘニーヒューズ産駒モーニンによるGⅠ初制覇は世代交代を思わせる一幕でもありました。土がついたのもライバルのノンコノユメに敗れた武蔵野ステークスのみですから、また一頭ダート界のニューヒーローの誕生ですね。

さて、今週から舞台は中山競馬場へ戻ってきます。
開幕週に行われる中山記念は、G I ホースやビックレースの常連馬などスターホースの出走で盛り上がり、春の古馬勢力図を占う白熱した一戦で知られていますが、とりわけ今年は例年以上の実力馬が揃い、注目度は過去最高クラスといってもいいでしょう。出走馬には昨年の2冠馬ドゥラメンテや皐月賞馬イスラボニータ、ロゴタイプ、クラシックに全て出走し好成績を収めたリアルスティール、もはやG I 常連馬となったラストインパクトなど心躍る名馬の名が並びます。なんといっても2013、2014、2015年と各世代の皐月賞馬が同一レースで激突するのですから、この一戦は見逃せません。

中でも注目は、骨折からの復帰戦となる2冠馬ドゥラメンテ。約9か月ぶりの実戦となる今回、世代頂点に立った昨年の様な素晴らしい走りがみられるか目が離せませんね。中山・芝1800m内回りで行われる中山記念は、スタート直後の上り坂や最後の直線半ばに控える高低差2.2mの急こう配など負荷のかかるタフなコースゆえにパワーの要求されるコースとなっています。注目馬と鞍上の名ジョッキーたちはどのようにこのコースを攻略するのでしょうか。

本レース後、3月末にはドバイ国際競走や4月末の香港・クイーンエリザベス2世カップ、中山で行われるクラシック第1戦皐月賞など国内外でビックレースが続きます。
2011年に中山記念を勝ったヴィクトワールピサはドバイワールドカップを制し、2014年優勝馬のジャスタウェイはドバイドューティフリーを制覇するなど本レースをステップに輝かしい栄冠を手にしています。
今回も素晴らしいメンバーが揃っていますから、先の2頭のような栄光の軌跡をたどる名馬の出現にも要注目です

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